コンセプト
近年、世界各国で、人口減少や少子高齢化・格差社会・グローバル化といった社会構造の変化や、地球規模課題である環境・エネルギー問題、新興・再興感染症の流行、健康志向の高まりや価値観の変化などが生じており、人々のライフスタイルはこれらの変化に対応することが求められています。
国連のSDGsの中にも、例えば目標3の「すべての人に健康と幸福を(Good Health and Well-Being)」では、生活習慣病対策や適正飲酒に関する内容が含まれており、より一層のライフスタイル変容が求められています。
また、多様な価値観の中では、健康と幸福のバランス感覚も求められるようになってきています。
同センターでは、身体的持久力や脳疲労などの心身の健康に関する基礎研究や、健康障害・QOLと飲酒様式等に関する研究を推進し、その研究結果を基盤として、健康で幸せなライフスタイルを構成する商品・サービスの開発支援、地域コミュニティでの新文化創出などを行っていきます。
これらを通して科学的根拠に基づいた、より良いライフスタイルの創生を目指していきます。
筑波大学の特徴である学際性や国際性を重視した、多分野の大学内外の研究者が集まる場に加え、共同研究を行う複数の企業同士が連携・協調するシステムを構築し、新しい価値創造に取り組みます。
こうした取り組みの成果を多くの方に知っていただけるよう、定期的に社会に向けて発信いたします。
メリット
我々は共同研究等を基盤として、社会的要請の高い課題の解決に取り組みます。
また、産官学連携によるスピード感を持ったイノベーションの創出に取り組みます。
我々の活動の特徴は以下の5つです。
新価値創造
我々は人類社会にとって必要な新たな価値を生み出し続けるための不断の努力を行っています。
ゼロから創造するだけではなく、筑波大学の特徴である学際性や国際性を生かした既存の知識の組み合わせや応用と、企業や自治体の持つ知見や経験を融合させ、新しい価値を生み出していきます。
実践知
我々はただアイディアを生み出すだけではなく、具体的な知識や知恵の活用や現実社会の変化を生み出すための具体的な手法を模索し、社会貢献を図っていきます。
大学教員や研究員個人および所属するチーム、企業や自治体が創意工夫してきた実践知を重視しながら、客観性を持った人材育成・研究・政策立案等へ反映させていきます。
情報発信
我々は、大学という比較的公的な機関で仕事していることを忘れず、大学等で生み出されている多くの知を社会に届けるため、積極的な情報発信を行っていきます。
企業や自治体が自ら発信する情報に加え、協力体制にある企業や自治体と行う共同研究の内容等を大学から発信し、より多くの方に貴重な情報を届けます。
触媒役割
変化が大きい世の中では、企業内部の収益構造変化や企業方針変化が生まれます。
そういった新しい社内変化が生じる際に、企業外部からの第三者的役割であることを生かし、社内の化学反応を促進させる役割を持ったり、内部議論対立の緩衝材としての役割を時に担ったりすることで、社会のよりよい変化を促します。
共創の場
我々は大学という比較的公的な機関を用いることで、目的が一致した複数企業や自治体による共創の場を作り上げます。
健幸ライフスタイル開発研究センターと協力体制にある、企業や自治体が集い、腹を割った議論をすることが可能となります。
利害関係のためなかなか対話が難しい同業企業から、全く異なる分野の企業まで、希望に応じて対話の場を作り上げます。
必要に応じて秘密保持契約を結び議論していきますので、知的財産確保の面でも安心です。